LSIの日本法人であるLSIロジックは7月28日、同社の6Gbps SAS RAID-on-Chip(RoC)「LSISAS2108」を搭載した次世代RAIDコントローラカード「MegaRAID 9200シリーズ」をチャネル向けに販売を開始することを発表した。
LSIのSenior Manager, Worldwide Channel MarketingであるSuresh Panikar氏は、「LSIは3wareを買収したことでトップシェアを獲得した。この経験により我々は顧客の多くがハイパフォーマンスのRAIDカードを求めていることに気が付いた」とSAS 2.0対応のRAIDカードを他社に先駆けて提供する意義を語る。
今回発表されたのは、SATA/SASの混在使用が可能な6Gbps対応RAIDコントローラ5製品で、同社の実測では従来品比でリードが2倍強となる1875MBps、ライトが約3倍程度となる1800MBpsを実現しているとしており、「一般的でかつ広く使用されているアプリケーション(動画共有、データセンタ、HPC、ストレージアプライアンス、サーバなど)に特化した製品展開」(同)を検討しているという。
製品名 | ポート数 | 提供時期 |
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MegaRAID 9260-8i Single | 内部8ポート | 提供済み |
MegaRAID 9260-8i Kit | 内部8ポート | 提供済み |
MegaRAID 9260DE-8i Single | 内部8ポート | 2009年9月販売予定 |
MegaRAID 9260-4i Single | 内部4ポート | 2009年9月販売予定 |
MegaRAID 9260-4i Kit | 内部4ポート | 2009年9月販売予定 |
MegaRAID 9280-8e Single | 外部ポート | 2009年9月販売予定 |
MegaRAID 9280DE-8e Single | 外部8ポート | 2009年9月販売予定 |
Singleはいわゆるバルク品、KitはRAIDカードのほか、ドライバCD、ケーブルなどが同梱される |
同製品は、Self-Encrypting Drives(SED)をサポートする、SafeStore Encrytion Servicesなどに対応しているほか、スペクトラム拡散区ロッキング(SSC)、Decision Feedback Equalization(DFE)などに対応しており、ケーブル長は最大10mまで対応可能となっている。
また、RoCやRAIDカードのほか、エクスパンダなどの提供も行い、すべての環境を6Gbpsに対応させていくほか、「もうすぐ登場するはずの6Gbps対応HDDへの適応も進めていく」(同)としており、9200シリーズ以外のシリーズ展開も推し進めていく計画。
なお、同社ではチャネル販売を推進するに当たり、代理店や小売店などを対象としたMDF(Marketing Development Fund)と称するマーケティングプログラムを実施し、売上の拡大を図っていくほか、LSI本体でも認知度向上のためのプログラム展開などを進めていく計画としており、将来的に売上の比率を「OEMとチャネルで50:50くらいまで引き上げたいと思っている。ただし、それには時間も労力もリソースもかかるため、相応の努力が必要だ」(同)としている。