7月22日に観測される皆既日食を前に、様々なイベントが企画されている。独立行政法人情報通信研究機構(以下、NICT)と超臨場感コミュニケーション産学官フォーラムが共同で行う通信実験「7.22皆既日食の4K超高精細全天映像ライブ伝送上映」では、日本ビクターが開発した超高精細映像撮影用ビデオカメラ「4K2K 60P 単板カメラ」と4K上映用プロジェクターを使用し、全天ドームシアターにてライブ上映が行われる。

4K2K 60P 単板カメラは、フルハイビジョンの約4倍(水平3840×垂直2160画素)の超高精細映像を毎秒60フレームでリアルタイム出力できるというもので、今回は全天映像撮影に対応するため新たに190度魚眼レンズが開発された。今回はこの映像を全天ドームシアターで上映することで、臨場感ある空の様子を再現する。

4K2K 60P 単板カメラ

4K上映用プロジェクター「DLA-SH4K」

190度魚眼レンズ

魚眼レンズを装着した状態

映像の伝送にはNICTが運用する研究開発テストベッドネットワーク「JGN2plus」が利用される。回線の伝送速度は最大10Gbpsで、今回の映像伝送では実効8Gbpsとなる。こうした4K超高精細全天映像のライブ伝送は世界初の試みだという。なお、4Kではないが、NICTから各地の科学館や学校などを対象にストリーム配信も提供される予定だ。

中継は計4カ所。残念ながら観覧申込は締め切り済み