Texas Instruments(TI)の日本法人である日本テキサス・インスツルメンツは、同社の16ビット低消費電力マイコン「MSP430F471xx」を発表した。すでに製品提供を開始しており、参考価格は1,000個受注時で575円から795円で、ターゲットボード「MSP-TS430PZ100A」も7,000円で提供されている。

同製品は、三相電力測定アプリケーションに最適な、独立した16ビット シグマ・デルタ・コンバータを統合しているほか、誤差0.1%未満の電力計測が可能だ。

また、電力線監視に最適な全チャネル同時計測ができるほか、LCDやリアルタイムクロック、ペリフェラル使用時も低消費電力動作が可能なため、停電時のバックアップの電源駆動時のデータ保存が可能となっている。

さらに、改ざん検知や気温、湿度測定などでも用いられる7次シグマ・デルタ・コンバータによる計測が可能なほか、サンプルコードや評価用モジュール、アプリケーションノートが用意されているのに加え、最大120KBのフラッシュメモリおよび8KB RAMまでのメモリオプションが用意されている。

なお、これらのデバイスはフラッシュ・エミュレーション・ツール「MSP-FET430U100A」(1万9,800円)および電力計用評価モジュールと互換性を確保している。