セイコーエプソンは1日、「オフィリオプリンター」のカラーフラッグシップモデルとしてA3対応カラーページプリンタ「LP-S9000」を発表した。標準価格は299,800円で、エプソン販売を通じ27日から発売する。

オフィリオのフラッグシップとして登場した「LP-S9000」

ページプリンタの展開について説明するエプソン販売 取締役 マーケティングセンター長 中野修義氏

発表会では、エプソン販売 取締役 マーケティングセンター長 中野修義氏が2009年度のページプリンタの展開について説明した。まずは、2008年12月から2009年3月までのキャンペーンを紹介。期間中に目標達成率が115%に達したことを明らかにした。これはエンドユーザーに対して、プリンタの良さ、求めやすさが訴求できたため。そして、2009年度は業種・業務に特化した市場での展開を予定しているとした。帳票マーケットに本格参入するほか、POP市場や、官公庁、文教市場へ展開する。特に文教市場では、政府が進めているスクールニューディール政策に合わせた展開を進めるとのことだ。

POP市場では、プリンタの市場規模が約6,000台/年と分析(エプソン販売調べ)。エプソンでは、この市場に対して、A1などの大判印刷では大判インクジェットプリンタ、A3ポスターなどには今回発表した高速A3レーザープリンタと、2製品で対応するとした。ターゲットは、従来の小売業のほか、ブランドを持つメーカー、飲食業。このターゲットに対して、299,800円という低価格で、35PPM、150万ページ耐久を持つ「LP-S9000」を投入。短期間でPOPが作成できるソフト「かんたん!POPプリント」を同梱するほか、ランニングコスト、メンテナンスコストも削減できるようにすることで販売を拡大していく。

小売店などをターゲットにPOP市場に対する販売を推進していく

すべて内製化が40%以上。半分以上内製化しているところは70%を超えていることから分かるように、POPの内製化がかなり進んでいる