計測機器の大手ベンダである米Agilent Technologiesの日本法人でアジレント・テクノロジーは、1Wを超す出力を実現したマイクロ波信号発生器「Agilent PSG E8257D-521」を発表、販売を開始したことを明らかにした。2009年7月より出荷開始予定で、参考価格は465万円から、となっている。

マイクロ波信号発生器「Agilent PSG E8257D-521」の正面からの画像

同製品は250MHz~20GHzの周波数範囲で+24dBm~+28dBm(仕様値)の出力パワーを実現している。このため、TWT(進行波管)増幅器やアンテナ試験などの+25dBmを超える出力パワーが要求される試験の場合は、増幅器、カプラ、検出器などを別途用意する必要があったが、PSG E8257D-521を用いることで、それらの不要化が可能となり、テストコストの削減が可能となる。

また、ほとんどの周波数帯において1W(代表値。=+30dBm)を超す最大出力を実現しているほか、新たに開発した可変RF出力パワークリッピング機能により高出力にともなう事故からユーザや被測定物を保護することも可能となっている。信号発生器本体の出力で+15dBm~+33dBmに設定することが可能で、可変パワークリッピングは内蔵だけでなく外部レベリング使用時にも対応するという。