日本プラントロニクスは5月20日、ワイヤレスヘッドセットシステムの新製品「Savi Talk」を発表した。

日本プラントロニクス 代表取締役社長 村田浩志氏

Savi Talkは、日本、中国、韓国などで利用可能な2.4GHz帯での無線通信に対応するワイヤレスヘッドセットシステム。オフィスでの利用を特に意識して開発されており、デスク周辺を移動しながらでも通話を継続できるよう、無線通信対応距離を従来製品比約2.5倍の50m程度まで延伸している。また、独自のノイズキャンセル技術によりクリアな音声品質を確保しているほか、ベースユニットからヘッドセットまでの距離を自動的に判定し、距離に応じて電力消費量を制御する機能も搭載されている。

日本プラントロニクス 代表取締役社長 村田浩志氏は、同社ヘッドセット製品の欧米での販売状況について触れ、コールセンターよりもオフィス向けの売上のほうが大きいことを紹介。そのうえで、ハンズフリーの通話環境を導入することで、コミュニケーションがより円滑に進むことを強調した。発表会では、その効果を具体的に示す例として、電話をしながらPCを操作するシチュエーションや、電話をしながら倉庫内の在庫を探すシチュエーションを芝居形式で実演して見せた。

上司から電話でデータ確認を頼まれたケースを実演。下段左は、固定電話での対応。受話器を肩に挟みながらPCを操作したり、机上の資料を探したりと四苦八苦。飲み物をキーボードの上にこぼしてしまう一幕も。一方、下段右のヘッドセットで対応したケースでは、PC操作も資料探しも円滑に進み、対応も素早く終えられた。

上司から電話で商品在庫の確認を頼まれたケースを実演。下段左の固定電話での対応では、受話器を電話機の上に載せて通話状態を保ったまま倉庫へ移動。席に戻って該当商品の在庫数について報告した際に、違う商品の状況についても聞かれ、再度倉庫へ向かうはめに。一方、下段右のヘッドセットで対応したケースでは、倉庫で該当商品の報告をしたついでに、他の商品も見回してまとめて報告。正確かつ迅速な対応が行えた。

Savi Talkのスペックは以下のとおり。

連続通話時間 最大約7時間
連続待機時間 最大約100時間
通信距離 最大約50m
重量 ヘッドセット本体:約21g(耳かけ式の場合)
ベースユニット:約197g
電池充電時間 フル充電3時間
通信規格 2.4GHz通信テクノロジー、128bitデジタル暗号化

標準小売価格は1台あたり3万8000円。20日より、同社の販売代理店を通じて販売が開始される。

Savi Talk(耳かけ式)