5月16日より、東京国立近代美術館 工芸館にて所蔵作品展「ヨーロッパの工芸とデザイン-アール・ヌーヴォーから現代まで」が行われる。

19世紀後半、工業デザイナーという職業が誕生したイギリスで高く評価されている工業デザイナーのクリストファー・ドレッサーをはじめ、19世紀末のヨーロッパで流麗な曲線をふんだんに取り入れたアール・ヌーヴォー様式を代表するアルフォンス・ミュシャの作品、都市生活を彩ったアール・デコ様式の工芸品や機能主義的なモダン・デザインまで、19世紀後半から現代にいたるまでのヨーロッパのデザインの歴史を紹介する本展。東京国立近代美術館 工芸館が開館してから30年以上にわたって収集してきた3,000点の作品から、約120点を特集展示する。

主な出品作家は、アルヴァ・アアルト、マルセル・ブロイヤー、ピエール・シャロー、ハンス・コパー、ロジェ・デ・ヴァレリオ、クリストファー・ドレッサー、バーナード・リーチ、ルーシー・リー、アルフォンス・ミュシャ、ジャン・ピュイフォルカ、バーティル・ヴァリーンなど。

5月31日と6月14日には工芸館の研究員によるギャラリートークが予定されているほか、会期中の毎週水・土の14時からは、参考作品や工程資料に触れながらガイドスタッフによる解説を聞くこともできる鑑賞プログラム「タッチ&トーク」も行われる。展覧会の詳細と、イベントの詳細はこちらより。

ロジェ・デ・ヴァレリオ「シトロエン」1930-39年頃

ルーシー・リー「白釉鎬文花瓶」1976年頃

会期 5月16日(土)から6月28日(日)
会場 東京国立近代美術館 工芸館
開館 10時から17時(入館は16時半まで)
休館日 毎週月曜
観覧料 一般200円、大学生70円(5月19日と6月7日は無料)