法人の決算書作成、個人事業者の青色申告・白色申告に対応

「会計王10」では、仕訳の入力さえできていれば、簡単な操作で法人の決算書や個人事業者の青色申告決算書または白色申告収支内訳書が自動的に作成される。

個人事業者の場合、勘定科目ごとに申告用の科目を設定できるので、青色申告決算書または白色申告収支内訳書の該当項目に自動的に転記される。また、その他の必要項目も入力可能なので、税務署への提出用のOCR用紙に直接印刷して提出できる。

また、e-Tax連携オプション(ユーザー登録後無償ダウンロードできる)をインストールすれば、国税庁のe-Taxソフトでの電子申告も可能だ。

青色申告決算書等への印刷内容は、事前にプレビューで確認できる。内容を確認したら「書式設定」でOCR用紙を選択して提出用の用紙に直接印刷

経理の知識がなくても、「仕訳博士」があるから大丈夫

「会計王10」には、経理の知識を補足するための「仕訳博士」という機能がある。「仕訳博士」は、法人と個人に分けて、経理や申告に必要な知識を収録した辞書的な機能である。名称は「仕訳博士」だが、内容は単なる仕訳例の解説に留まらず、新会社法への対応や青色申告の知識、消費税、固定資産の償却といった、経理に必要な知識を全体的に網羅している。

「仕訳博士」には、経理の入門書くらいの内容がある。特に個人事業者の場合、家族の給与や自家消費、家事関連費のような特殊な処理についても解説しているので、参考になるだろう

「らくらくエスコート」でカンタン初期設定

どんなに便利なソフトでも導入の敷居が高くては二の足を踏んでしまう。「会計王10」は、面倒な初期設定を「らくらくエスコート」で簡単に済ませることができる。「らくらくエスコート」では、順番に表示される画面の項目を選択または入力していくだけで、必要最小限の設定を行う。設定の内容は、事業者の情報や科目体系(法人大科目/法人小科目/個人事業)、会計期間といった基本的な情報に加え、一部の補助科目および開始残高を登録できる。

また、「会計王10」は、会計データへの暗証番号設定に加えてバックアップデータを暗号化して保存できるので、セキュリティも万全だ。

会計データの新規作成時は、画面の内容を入力していくだけである。特に専門知識を必要とする項目はない

会計データ作成後に「現金」「預金」などの開始残高を入力できる。預金口座や取引先別に残高を入力すると、補助科目が自動的に登録される