米NVIDIAは20日(現地時間)、OpenCLアーリー・アクセス・プログラムに参加しているデベロッパ向けに、OpenCLドライバとSDKを先行提供すると発表した。同社では、数カ月以内に、一般開発者向けに同ドライバとSDKのベータ版提供を予定している。今回の提供発表はそれに備えたフィードバックのためのものとされている。

OpenCLは、Khronos Groupが新たに公開したGPU演算向けAPIで、GPUの高い演算能力を一般的な計算に用いるGPGPU技術の一種。オープンかつクロスプラットフォーム標準という特徴がある。

同社のコンテンツ・アンド・テクノロジ シニア・バイス・プレジデントであるTony Tamasi氏は、今回の発表について、「初めてOpenCLドライバをデベロッパに提供することによって、NVIDIAは、GPUコンピューティングにおけるリーダーという立場を揺るがないものとした」とコメントしている。