半導体ベンダの米PMC-Sierraは、第2世代となるONU(Optical Network Unit)を含む対称型10Gbps IEEE 802.3av EPON(10G-EPON)に対応したリファレンスデザインを発表した。リファレンスデザインは「10G-EPON OLT用PAS8011システム」と「10G-EPON ONU用PAS9011システム」の2つで、いずれもFPGAベースのリファレンスデザインとなっている。

左が「10G-EPON OLT用PAS8011システム」、右が「10G-EPON ONU用PAS9011システム」

この10G-EPONのOLTおよびONUは、対称型10G-EPONの規格「802.3av EPON」に準拠しており、10G-EPON OLT用PAS8011システムと10G-EPON ONU用PAS9011システムにはトランシーバを含め、10Gbpsの伝送レートで動作するOLTとONUに必要なすべての機能が統合されている。

また、同ソリューションは、既存の同社デバイス搭載EPON ONUとの相互運用が可能なほか、下位互換性のあるDBA(動的帯域割り当て)が組み込まれており、マルチサービス環境、無線バックホール、ケーブルテレビネットワークなどにも対応することが可能だ。

なお、このリファレンスデザインは、3月23日より26日まで開催されたOptical Fiber Communication Conference and Exposition(OFC)で展示ならびにデモを実施、上り/下りともに10Gbpsの伝送レートの紹介を行っている。