米Hewlett-Packard(以下、HP)は3月31日(現地時間)、企業がクラウドベースのサービスを安全かつ効果的に導入するためのSaaS型サービス「HP Cloud Assure」を発表した。

IDCのシニアバイスプレジデント兼チーフアナリストであるFrank Gens氏は、「今回発表したHPのサービスは、IDCが企業がクラウドコンピューティングを導入する上で最大の懸念として指摘しているセキュリティ、パフォーマンス、可用性にまつわる問題を解決しようとしている」と述べている。

同サービスは、アプリケーションのセキュリティテストのためのソフトウェア「HP Application Security Center」、アプリケーション開発時の性能検証を行うソフトウェア「HP Performance Center」、ビジネスサービスとアプリケーションの可用性、パフォーマンスおよび効果を最適化するためのソフトウェア「HP Business Availability Center」を含む、同社のソフトウェアとハードウェアから構成される。

提供は、企業のIT戦略・開発・運用を支援するBTOソフトウェア群「HP Software」シリーズをSaaS形式で提供する「HP SaaS」を介して行われる。

そのほか、同社の専門エンジニアチームによる、セキュリティのスキャニング、サービスのパフォーマンスのテスト、可用性のモニタリングのサービスも提供される。

同サービスはクラウドサービスの環境として、SaaSに加え、「IaaS(Infrastructure as a Service)」、「PaaS(Platform as a Service)」の3種類を対象としている。

同日、HP SaaSのパートナープログラムの改定も発表され、パートナーが同サービスに独自のサービスを追加することが可能になった。