Texas Instruments(TI)は、RF(高周波)方式によるリモートコントロール機能の提供に向けて新たに標準化された「ZigBee RF4CE」規格に基づくハードウェアならびにソフトウェアソリューションを継続的に開発、供給していくことを表明した。同標準規格は、ZigBee AllianceとRF4CE(Radio Frequency for Consumer Electronics)コンソーシアムとの間の合意に基づいて実現されたもの。同プロトコルは2009年第1四半期中にZigBee Allianceの会員各社向けに供給される予定。
ZigBee RF4CEは、テレビやSTBなどリモートコントロール機能を備えたオーディオビジュアル分野のコンシューマエレクトロニクス製品向けに設計された規格。RF方式によるリモコン機能は、現行のIR方式のリモコン機能と比較して、高速かつ高い信頼性を備えているほか、より遠距離からの制御機能を提供し、遮蔽物がある場合でも通信が可能という特長を持つ。
TIでは、同プロトコルの発表と同時に、製品開発に向けたハードウェアおよびソフトウェアソリューションの供給を行う。また、RFリモコン向けのIEEE 802.15.4対応SoCによる各種ソリューションのポートフォリオの開発も継続して行う予定としている。これらのソリューションは、2009年第2四半期から供給開始の予定。