印刷博物館は、同館内の「P&Pギャラリー」にて4月24日より『GRAPHIC TRIAL 2009(グラフィックトライアル2009)』を開催すると発表した。グラフィックトライアルは、グラフィックデザインと印刷表現の関係を深く追求し、新しい表現を獲得するための試みであり、第一線で活躍するクリエーターがさまざまな印刷表現に挑戦する実験(トライアル)企画とのこと。

同企画は2006年より毎年開催されており、4回目の開催となる今回は、秋田寛氏、植原亮輔氏、佐野研二郎氏、八木克人氏の4名が参加。特殊印刷や加工は使用せず、一般的なオフセット印刷のみを用いてどのような表現ができるのか、凸版印刷のプリンティングディレクターと共に印刷実験を重ねてグラフィック表現の可能性を探るという。

秋田寛氏の作品。構想は「網点の宇宙を極めたい」

植原亮輔氏の作品。構想は「質感と視覚効果で立体に迫る」

佐野研二郎氏の作品。構想は「存在感を印刷の技で拡大する」

八木克人氏の作品。構想は「自然の質感を再現する」

ギャラリーの展示では、クリエーターの独創的なアイディアと印刷技術を組み合わせて完成させたポスターと、制作過程での数々のトライアルを併せてご紹介する予定。また、クリエーターの実験・制作の内容は、WEBサイト「GA info.」のコンテンツ「GRAPHIC TRIAL」で随時レポートされている。

GRAPHIC TRIAL 2009(グラフィックトライアル2009)の開催概要

会場 印刷博物館 P&Pギャラリー
会期 4月24日~7月26日 月曜休館(5月4日 / 7月20日は開館)、5月7日 / 7月21日は休館
開館時間 10:00~18:00
入場料 無料
関連イベント トークショー 5月30日 15:00~17:00(要予約)