東京電力、デンソー、コロナの3社は23日、少人数世帯専用の自然冷媒給湯機「エコキュート」を共同で開発した。モニターによる実証試験などを経て7月頃、コロナより発売される予定。価格は未定で、推定市場価格は70万円前後(東京電力広報部)。

少人数世帯専用「エコキュート」

同製品は、1~2人の少人数世帯専用の自然冷媒(CO2)給湯機。従来機の貯湯ユニット(300Lから460L)に比べて、今回は少人数の給湯使用量に適した185Lへと、容量を小さくすることで機器全体の大幅な省スペース化を実現した。これにより、屋上やパイプシャフトスペースへの設置も可能となった。さらに、住宅の入退去時に給湯機の給排水作業を簡素化できる「給排水システム」の開発によって作業負担の軽減を図り、これまで導入が難しかった少人数世帯や集合住宅への本格的な普及を目指していくという。

なお、同製品の機能として、ワンタッチで設定した温度と水位に自動で湯はりを行い、温度と水位を維持するフルオート機能のほか、追い炊き機能を装備する。 貯湯タンク部のサイズは450(W)×1,890(H)×550(D)mm、重量は55kg。ヒートポンプ部のサイズは820(W)×650(H)×300(D)mm。重量は53kg。電源は単相200V。沸き上げ温度は約65℃から90℃。