STMicroelectronicsは、同社のフルデジタルオーディオICファミリ「Sound Terminal」に、オーディオ処理とアンプを統合したFPD-TVや家庭用オーディオ機器向けICとして「STA339BWS」を追加したことを発表した。すでに量産を開始しており、単価は約1万個購入時で約2.50ドルとしている。

「STA339BWS」のイメージ画像

同ファミリは、FFX(Full Flexible Amplification)などの技術を採用することにより、サウンドソースからスピーカまでのフルデジタル化を実現することが可能。

同製品は、同社のオーディオ処理IPとクラスDパワーアンプICを1チップ化したもので、マルチバンドDRC(Dynamic Range Compression)などの機能を搭載している。また、7バンドイコライザを搭載したことにより、スピーカの音質補正の改善、音響効果の明瞭化を実現する。さらに、チャネルやオーディオソースの変更時もオーディオの連続再生が可能で、切り替え時にノイズ抑制するための出力のミュートが不要となっている。

出力は2×20W(ステレオ、8Ω負荷)、または2×10W + 20W(2.1チャネル)に構成することが可能であり、これにより1つのハードウェアプラットフォームで数種類の製品に対応することが可能となる。