講習を振り返って

最後に、マインドマップ基礎講座の所感をお伝えしておこう。

同講座では、10時から17時までの約7時間(休憩1時間)にわたり、内容の濃い講義と演習が行われる。参加者は各回とも約30名。年代も職種も多岐に渡る。筆者が参加した回はスキルアップを目的とした社会人ばかりで、全員が演習を精力的にこなしていた。

また、講座自体は一日で終わってしまうが、講座終了後にも引き続きフォローが受けられる※2。近田氏の講座では、メーリングリストが用意され、受講者および講師の間で情報交換を行える環境が整えられた。また、講師宛にメールを送れば、個人的に質問したり、自身が作成したマインドマップを添削してもらったりすることもできる。

※2 講座における演習や受講後のフォロー内容は講師によって異なることがある。

講座終了後、筆者が作成したマインドマップ(左)を送付し、近田氏に添削をお願いした。「一部キーワードを置く位置が反対」「枝が垂直にならないように角度を調整する」「セントラルイメージを塗る」「つとめて『1ブランチに1ワード』を記入する」といったアドバイスをもらい、さらに参考のため、近田氏の手で修正したマインドマップ(右)もいただいた

以上のように、マインドマップ基礎講座では、マインドマップの習得に必要なことを十分に学ぶことができる。したがって、学習意欲さえあれば、いくらでもスキル向上を図ることができると言えるだろう。業務での活用を目的とする意識の高い方々にとっても十分に満足のいく講座、という印象を受けた。