プリインストールPCの場合

Windows Home Serverプリインストールモデルを購入した場合、Windows Home Server自体のセットアップ作業は特に必要ありません。サーバ機に電源コードとネットワークケーブルを接続し、電源を入れてください。モニターやキーボード、マウスさえ接続する必要はありません。必要な管理操作は、すべてネットワーク経由でホームコンピュータ(クライアント)から行います。なお、今回はエプソンダイレクトのWindows Home Server専用機「Endeavor SV110h」を使用してレビューを行いました。

エプソンダイレクト「Endeavor SV110h」

今回試用したWindows Home Server専用機、エプソンダイレクトのEndeavor SV110h前面。幅、奥行きとも20cmもありません

OS:Windows Home Server日本語版Power Pack 1
プロセッサ:Intel Core 2 Duo T8100 2.1GHz(ベーシックモデルではCeleron 560 2.13GHz)
HD:320GB(ベーシックモデルでは250GB)
メモリ:512MB(512MB~2GBで注文時に選択)
ドライブ:なし(オプションでDVD-ROMドライブ)
ネットワーク:1000Base-T/100Base-TX/10Base-T

接続はネットワークケーブルと電源ケーブルを刺して、電源を入れるだけ

通常のPCにインストールする場合

ソフトウェアのみのパッケージでWindows Home Serverを購入したときは、PCにWindows Home Serverをインストールする必要があります。Windows Home ServerはWindows Server 2003 x86版(32ビット版)をベースとしていますので、インストール対象となるPCは、基本的にWindows Server 2003互換PCで、ハードウェアのデバイスドライバに関しても、Windows Server 2003用のデバイスドライバを使用します。Windows Server 2003はWindows XPにハードウェアの互換性がありますので、Windows XP用のハードウェア、デバイスドライバを使用できるということでもあります。

ただし、サーバですので、マルチメディア機能などは必要ありません。むしろ、安定動作のためには、少しでもシンプルな機器構成にすべきです。メモリやHDに関しては大容量に越したことはありませんが、それ以外の拡張機器は可能な限り取り外してください。また、HDは自動的に初期化します。通常のWindowsのように、HD内にパーティションを作成して複数のOSを使い分けるようなことはできません。

インストールも簡単。インストール中に設定するのは、管理者パスワードとWindows Updateの自動スケジュールの設定程度