導入しやすい価格とシンプルな機能の財務応援Liteが最適なツール

こうした自計化推進サービスの中で、丸茂会計事務所が顧問先に推薦しているソフトが、エプソンが提供する「財務応援Lite」だ。丸茂会計事務所では、導入しやすい価格とシンプルな機能を持つこのソフトが、自計化を促進するうえで最適なツールだと判断している。

丸茂会計事務所がエプソン製品に特化するようになったのには、あるきっかけがあったのだという。「私どものお客様に、非常に経営能力に長けた方がいらっしゃいます。その方も、以前は事務所に伝票を送付し、私どもがそれを計算し、結果をファックスや郵送で送付ということを繰り返していましたが、どう考えても効率の良いやり方ではありません。あるとき、お客様のほうから『もっと簡素化できて合理的な物は無いのか?』とお話があり、お互いに良いシステムを探し始めたのです。それが平成6年のことですね」(丸茂隆氏)。

時代的にはWindows95の登場により、コンシューマ向けパソコンが瞬く間に市場へ広がった頃である。当時もいくつかの財務会計ソフトはあったが、当時、エプソンから発売されていた「PCセンター財務」(財務応援Superの前身)と「経理顧問」(財務応援Liteの前身)の使い勝手が一番良かったのだという。すぐさま導入を決定した結果、企業と会計事務所との連携は思った以上に良い結果となった。「当時は電話回線を使ったデータ転送方式でしたから、一回のデータ転送に多少時間はかかりましたが、スムーズな連携を図れるようになりました」(丸茂隆氏)。

これをきっかけに、丸茂会計事務所とエプソンの長いパートナー関係が始まった。

「自計化を図るために、実際にパソコンとソフトを導入していただいた結果、あらゆるものが変わりました。自分で数値を入力すれば、結果を最初に見るのも自分ですから」と丸茂等氏は語る。

財務会計Liteには、数々の経営分析機能が備わっている。実は、これが経営者にとっては非常に都合の良いシステムになのだという。「前期、3期、5期、予算比較という機能があるのですが、これを使うと前年比率などはあっという間にグラフ化できます。今の経営状態を直感で感じ取れるため、便利だと思います。細かい数字は後回しでもいいですから、ぜひ活用していただきたいですね」と丸茂隆氏。自計化が進んでいくと、本人がその便利さに気づき、逆に、グラフを見ながら具体的な数値を指し示し、事務所に相談の電話を掛けてくるようにもなるのだという。「逆提案のような形です。こういったご相談が来ると、この経営者の方はビジネスに自身の力でビジョンを持てるようになったのだなと思えて、本当にうれしいです。またそういった会社は必ず伸び、逆に危機の時には乗り切れる智恵を身に着けます。経営者が勉強をするようになったからです。毎日ワクワクしながら数値を見ているのでしょう」と丸茂隆氏は語る。

財務応援Liteの5期比較推移表。勘定科目、補助科目など指定した科目別や摘要、部門別の比較グラフも作成できる

経営分析に役立つ、財務応援Liteの損益分岐点図表