NVIDIAのJen-Hsun Huang氏

TSUBAME1.2の公開に当たって、NVIDIAのJen-Hsun Huang氏は、「今日がスパコンにとって重要な日となった。我々は、CUDAを提供することで、さまざまな演算処理を可能としてきたが、実際にスパコンに用いられたことにより、将来のスパコンに向けた道筋が今日、切り開かれた。今後は、この動きに追随してくる人も増えるだろう」と語っている。

また、「GPUコンピューティングは世界中のあらゆる分野で用いられ始めているが、そういった分野では処理性能の向上のみならず、シミュレーションスピードの向上が重要となる。TSUBAME1.2での実験は、それを実証した形となる。GPUでの処理能力向上により、科学技術の進歩を10年早めることができるようになった」(同)とし、「これにより、新たな科学的発見が見つかりやすくなり、人類の進歩につながっていくことが期待される」(同)と語り、同大学をCUDAセンター・オブ・エクセレンス(CCOE)に認定する方向であるとした。

なお、CCOEは2008年6月にイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校が、同年7月にはユタ大学がそれぞれ認定を受けているが、東工大が認定を受けると、大学としては3カ所目、アジア地域としては初の認定となる。

メインルームにずらりとならんでいる

ラックの隙間にTeslaが増設されている