ジュニパーネットワークスは21日、「インテリジェント・サービス・エッジ(以下、ISE)」を発表した。

ISEは、機能豊富なIPサービスを提供するOS「JUNOS」と各種のハードウェアを融合した、サービスプロバイダ向けの製品群。「ブロードバンド・ルーティング、音声、マルチメディア、統合型セキュリティや、アプリケーション統合などのエッジサービスに柔軟に対応することができる」と特徴づけられている。

ISEでは、「MultiServices DPC」と「Flexible PIC Concentrator」の2つの新たなハードウェア製品が追加されている。前者は、ステートフルサービスに特化したハードウェアで、同製品をMXシリーズに挿入することで、ステートフル・ファイアウォール、NAT、IPSecなどのセキュリティ機能が追加される。一方後者は、「Mシリーズ」や「Tシリーズ」の物理インタフェースカードを利用して非Ethernetメディアとの接続を実現するハードウェアで、ネットワーク構成の簡素化や運用コストの削減に貢献するという。

さらに、ISEでは、JUNOSに対しても機能拡張を施しており、新たに以下のエッジサービス機能が追加されている。

  • ブロードバンド・ルーティング・サービス
  • ダイナミックなアプリケーション管理
  • 侵入検知防御
  • セッション・ボーダー・コントロール

これらの機能が追加されたことで、サービスごとに導入されているアプライアンスの数を減らせ、消費電力の削減、省スペース化などの効果が期待できるという。