Texas Instruments(TI)は17日、デジタル・メディア・プロセッサ「TMS320DM335」を発表した。すでに量産を開始しており、単価は100個受注時で10.48ドルからとなっている。
同製品は、従来のプロセッサ「TMS320DM355」と比較し、システム設計のオーバーヘッド削減により、ターゲットアプリケーションにおいて25%以上のコスト削減を可能にするという。
最大270MHzのARM926EJ-Sコアならびにビデオ処理サブシステム(VPSS)を搭載しており、720pのHDビデオ機能に対応している。
また、CCD/CMOSイメージセンサ、リサイズ機能、ビデオ分析をサポートしているほか、デジタルLCD接続は、75MHzピクセルクロックで駆動し、コンポジットTV出力にも対応している。
さらに、4レベルの画面表示などのユーザ・インタフェース・テクノロジにより、GUIに加えピクチャ・イン・ピクチャやビデオ・イン・ビデオなどを作り出すことが可能となっている。
このほか、DM355とソフトウェア、ハードウェアともに完全な互換性があり、同じ開発環境も使用できるため、DM355での開発経験があれば、同じ開発キットとソフトウェアを用いて開発を行うことができるほか、デジタルビデオ評価モジュール「TMDXEVM355」を用いることで、低価格帯のポータブル機器の開発が行えるようになるという。