米IBMは15日(現地時間)、テープドライブ装置の新製品「IBM System Storage TS1130 Tape Drive」を発表した。単位テープカートリッジあたり非圧縮状態で1TBのデータ格納が可能で、データ転送レートは160MB/sに達する。同社によればこれは業界最速クラスで、従来製品と比較して54%の速度向上を実現しているという。

データのバックアップやアーカイブなどで力を発揮し、主なターゲットとして金融やライフサイエンス、政府・自治体関連の中規模組織をターゲットとしている。TS1130では既存の3592 WORMテープカートリッジを使用しており、Gen 1/2/3の各フォーマットをサポートする(Gen 1はリードのみ)。また、Encryption Key Managerを利用してドライブ内での暗号化もサポートする。

スタート価格は3万9050ドルで、既存ユーザー向けのアップグレードオプションとして1万9500ドルでの提供も行う。提供開始時期は9月5日を予定している。