伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、アルバリオン、インフォブロックス、シスコシステムズ、ジュニパーネットワークス、テリロジー、東陽テクニカの7社は15日、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)/MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)事業者および地域WiMAX事業者に対して、信頼性の高いWiMAXシステムを短期間で構築し、保守・運用までの各種サービスをワンストップで提供する共同体「CTC WiMAX Ecosystem」を設立した。

今年3月3日から地域WiMAX事業者向けの免許申請募集が開始され、WiMAXの導入に対する動きが急速に進んでいるが、安定したサービスを提供するには、十分に検証された機器による運用が必要となる一方、検証・運用には高いスキルが要求されるという。

CTC WiMAX Ecosystemは、CTCをはじめとする各ベンダーの専任エンジニア20名により構成され、東陽テクニカの「テクノロジインターフェースセンター」内に検証環境を構築し、5月上旬から8月末まで各ベンダー製品の組み合わせによる技術検証を実施する。

また、7月1日からは検証環境を公開するとともに、セミナーやデモなどのプロモーション活動を展開する予定だ。さらに、MVNO/MVNEを実現するために必要な全国事業者との接続インタフェースであるR1/R5の相互接続検証の実施を通じ、各事業者に向けてホームCSNの導入支援サービスを提供する。

また、デバイスプロビジョニング、サービスプロビジョニング、ユーザー認証、課金・決裁代行などの提供に向けた支援サービスを予定している。

CTC WiMAX Ecosystemにおける各社の役割は以下の通り。

社名 役割
CTC MobileWiMAXシステムの設計、構築、運用サービス
アルバリオン 無線基地局(BS)、ASN-GWの提供
インフォブロックス DHCPサーバ/DNSサーバの提供
シスコシステムズ ホームエージェント(HA)ASN-GWの提供
ジュニパーネットワークス 認証装置(AAA)の提供
テリロジー 認証装置(AAA)の提供
東陽テクニカ 検証用測定器および検証施設の提供