ルネサス テクノロジは、32ビットRISCマイコン「SH7262」「SH7264」を発表した。グラフィック機能やビデオ表示機能を搭載しており、ミッドレンジおよびローエンドのデジタルオーディオやグラフィックダッシュボードなどでの利用を想定している。8月よりサンプル出荷を開始する。
「SH7262」「SH7264」は、「SuperHファミリ」のデジタルオーディオ向けシリーズ「SH7260シリーズ」にあたる。最大動作周波数は144MHz。マイコンコアには、FPU(浮動小数点演算器)を備えた「SH2A-FPU」を採用している。
本製品は、ビデオ表示に必要なビデオディスプレイコントローラやデジタル動画入力端子、デジタルRGB出力端子などを搭載している。また、1MBと大容量のSRAMを内蔵。プログラムの格納や、データ保持、ビデオ表示を行う際のフレームバッファなどの用途で利用できる。フレームバッファとして利用した場合、WQVGA(480×240画素)までのTFT液晶パネルであれば、外付けのSRAMが不要になるという。
「SH7262」「SH7264」ともに、搭載機能などの異なる8品種を用意している。パッケージは「SH7262」が176ピンのQFP、SH7264が208ピンのQFP。サンプル価格は「SH7262」が1,700~1,900円、「SH7264」が1,900~2,100円。