リクナビNEXTのエンジニア向け情報提供サービス「Tech総研」は3日、2008年4 - 6月期の職種別"採用天気予報"を発表した。これは各分野のベテラン転職アドバイザーに取材し、これまでの市場動向を元に大きく8つに分けた技術系職種の転職市場を予想したもの。2007年1 - 3月期より3カ月ごとに発表されている。

職種別に見ると、組み込み/制御系エンジニアの需要が堅調な「制御系SE」と金融/保険業界でシステム投資のニーズが高い「アプリ系SE」は前回に続いて晴れ。金融系が需要を牽引する「コンサルタント」は快晴。「ネットワーク」は晴れ/曇りだが、景気判断などで様子見の企業が多いと考えられるためで、WiMAX関連を含め活性化が予想されている。この他「電気・電子系」「機械・メカトロ系」「半導体系」「科学・材料系」ともに晴れ/曇りとなっている。

対米輸出の伸びの鈍化や、円高/原油高などのリスクが求人面に与える影響が懸念されるが、アドバイザーの分析によると、エンジニアの採用は団塊世代の退職や今後の少子化を踏まえた企業内の人材構成バランスを調整する狙いがあるため、景気の影響で採用が一気に落ち込むことは考えにくいとし、採用担当者の新卒採用事務が一段落する5月中旬からの本格求人に備える戦術もあり得ると分析している。