マイクロソフトは24日、「Microsoft Office Visio Professional 2007」のアドインツール「Visio IT資産見える化ツール(VIViD : Visio IT-asset Visualization Diagram)」の無償提供を開始したことを発表した。

VIViDは、情報システム部門やIT資産管理に関わる部門を対象に、IT資産管理台帳を分析し、報告書としてまとめ、適切な資産運用計画を支援するツール。IT資産を自動的に図解し、ドリルダウン形式でレポートを作成することでIT運用管理者の業務を効率化するほか、コンプライアンスやセキュリティ対策にも役立てることが可能だ。また、一目では分かりづらい台帳のような膨大なデータを、組織、フロアごとに階層化、課題ごとに色分けすることで、直観的に状況を把握でき、資産管理に関わる複数部署間の円滑なコミュニケーションを実現する。

可視化できるポイントは、台帳から使用しているライセンスと保有しているライセンスの紐付管理がされていないPCを特定する「ライセンス過不足の可視化」、リース期間切れが迫っているPCを特定する「リース使用期間の可視化」、設置日時の情報に基づき、長期に使用されているPCを特定する「ハードウェア使用期間の可視化」、台帳に記載された利用状況を部門ごとに分析する「ハードウェア利用状況の可視化」の4つとなっている。

なお、同ツールの使用において必要となる台帳情報を持っていない場合は、Microsoft System Center製品群を利用しインベントリ情報の管理を行うことができる無償のIT 資産・インシデント管理支援ツール「Asset and Incident Management Support Tool(ASSIST)」を用いることも可能である。