警察庁から委託を受け、インターネット上の違法・有害情報の通報を受け付ける「インターネット・ホットラインセンター」に2007年に通報された違法・有害情報の件数が8万4,964件だったことががこのほど、同庁のまとめで分かった。このうち、同センターからISPなどに削除依頼をして削除された違法・有害情報は5,962件だったことも分かった。

通報された8万4,964件のうち、ネット上の流通自体が違法となる「違法情報」は1万2,818件で、運転免許証の偽造請負サイトや自殺サイトなど、ネット上の流通が公的に好ましくない「有害情報」は3,600件だった。

違法情報を違反種類別に見ると、「わいせつ物公然陳列」が6,004件(違法情報全体の46.8%)と最も多く、「口座などの売買」2,148件(同16.8%)、「携帯電話の違法貸与・譲渡」1,731件(同13.5%)、「児童ポルノ公然陳列」1,609件(同12.6%)などが続いている。

また、違法情報への対応では、インターネット・ホットラインセンターからISPなどに削除依頼をした5,992件のうち、依頼数の84.8%にあたる4,742件が削除された。さらに、同センターから警察に通報された違法情報8,310件のうち、2007年中に検挙されたものは28件、継続捜査中のものは約600件であることも明らかにされた。

有害情報に関しては、同センターからISPなどに1,639件について削除依頼。依頼数の74.4%にあたる1,220件が削除された。