サンコミュニケーションズは、NTTドコモのFOMA TV電話機能に対応したAVモジュール「SC-AVU1」を開発したと発表した。3G-324Mプロトコルの実装により、FOMA端末とAVモジュールを組み込んだ装置間でのAV通信を実現できる。発売は3月下旬を予定している。

AVモジュール「SC-AVU1」(FOMAカードは含まれない)

SC-AVU1は、91×55(mm)という名刺サイズの小型モジュール、TV電話時は最大15fpsのQCIFサイズによるリアルタイム動画の伝送が可能。また、TCP/IPやメール機能を装備しており、FOMAカードからインターネットへ接続することで、パケット通信によるメールのやり取りもできる。現在、対応カードはFOMA P2403のみ。

SC-AVU1はLinux OSを採用しており、UARTまたはEthernetのtelnetからLinuxシェル(bsh)によるコマンドや、C言語プログラムによる制御もできる。また、要望によりSDK付きの評価ボードを提供することも可能だという。

搭載するインタフェースは以下の通り。

LANポート 100BASE-TX×1ポート
ビデオ入力端子 NTSCコンポジット×2チャンネル
ビデオ出力端子 NTSCコンポジット×1チャンネル
音声入力端子 LINE入力、MIC入力(電圧重畳可能)
音声出力端子 LINE出力
USB HOST FOMA端末接続用×1ポート
USB FUNC PC接続用×1ポート
UART 3.3V 2ポート
CFスロット TypeII準拠(3.3V対応)×1スロット