ヤフーは6日、Yahoo! JAPANトップページにおいて大画面・音声付きCMのストリーミング配信が可能な広告商品「Yahoo! JAPAN ブランドパネル インターネットCMプラス」を、2月から本格展開することを発表した。広告スペースの上部をクリックすると動画プレーヤーが起動してCMを再生、下部をクリックすると広告主のサイトへリンクするというものだ。

音声付きCMのストリーミング例。バナーの上下を動画プレーヤーの再生とクライアントサイトへの誘導に利用している

この広告商品は、Yahoo! JAPANトップページのリニューアル時に導入した大型の「ブランドパネル トリプルサイズ」において展開する。広告スペースを上下に分け、上部をクリックするとユーザーのPCで動画プレーヤーが起動し、最大60秒間の音声付きCMをストリーミング配信する。下部をクリックすると、通常のバナーと同様に広告主のサイトへリンクする。またCM再生時にプレーヤーの枠内にもバナーが表示され、広告主のサイトへ誘導する。

ストリーミング再生に使用されるのは「Yahoo!動画」の動画プレーヤーで、Windows Media Playerをベースにバナー広告やYahoo!のロゴなどが表示される形になっている。これに先だって2月1日、同社は動画プレーヤーを刷新することを発表。広告枠の拡大や、再生画面のサイズを従来の2サイズから3サイズにするなどの変更を行っている。動作環境はOSがWindows 2000/XP/Vista、ブラウザがMicrosoft Internet Explorer 6.0 以上、Windows Media Player 9.0 以上およびAdobe Flash Player 8 以上が必要。

同社は、Yahoo! JAPANトップページのリニューアル前後に同広告商品の配信テストを行った。テストでは、CM動画は長尺であっても最後まで見られる傾向が確認されたという。また、下部の広告主サイトへの誘導についてはこれまでのブランドパネルバナーと遜色ない誘導効果を期待できることに加え、動画プレーヤーに表示されるバナーのCTRは極めて高いとしている。

現在Yahoo!動画でもコンテンツ再生時にCMが配信されるが、自動的に再生される仕組みであるため、それ自体が注視する対象にはなりにくい。これに対してバナーとの連動によるCM配信では、ユーザーが能動的な操作によってCMを視聴することで、通常のバナー広告や受動的なCM配信よりも印象に残る可能性は高いと考えられる。

同社では、この広告商品をブランドパネルとの組み合わせにより露出、誘導ともに高い効果を期待できる新たなインターネットCMの展開手法のひとつとして広告主に訴求していくとしている。同広告の本格展開は2月18日からとなるが、2月第2週は先行してソフトバンクモバイルの広告が掲載されている。