キヤノンは4日、同社の大判インクジェットプリンタ「imagePROGRAF」(イメージプログラフ)シリーズにA1ノビ用紙サイズまで対応する「imagePROGRAF iPF605」を新たにラインアップし、3月上旬から発売すると発表した。

「imagePROGRAF iPF605」写真はオプションの専用スタンド「ST-25」を装着している

「iPF605」はカセット給紙の廃止などにより、奥行きが従来機の810 mmから670 mmとなり大幅な省スペース化を実現している。CADアプリケーション用のページ記述言語HP-GL/2とHP RTLに対応し、専用モードが搭載されたプリンタードライバなどによってCAD図面の印刷品質が向上した。インクには高耐候染料インクのブラック、シアン、マゼンタ、イエロー4色に加え、顔料ブラックインクを採用。ブラックとカラーの境界線で起こりがちなにじみを防止する「リアクティブインクテクノロジー」によってカラーを多用したグラフや背景色のある黒文字も美しく印刷できるという。また、ポスター作成ソフト「PosterArtist 2007 Lite」も同梱される。

使用できる用紙サイズは、手差し上面でA4~A1、B4~B2、大全、全紙、半切、小半切、四切、四切ワイド、13×22"、300×900mm等で、手差し前面でA2、A1、ロール紙で幅203~610mmに対応している。印刷速度はA1サイズのロール紙で最速31秒(はやいモード)となっている。最大解像度は2400×1200dpi。対応OSはWindows 2000/XP/Server2003/Vista、Mac OS 9.1もしくはMac OS X v10.2.8以降で、v10.5用にデータ処理能力を高めたプリンタードライバも用意される。価格は税別26万8,000円。