Google Koreaは「ユニバーサル検索」を開始したと発表した。

ユニバーサル検索は、1つの検索語に対してWebサイトや画像、関連ニュースなどさまざまな情報を一度に表示してくれるものだ。関連性が最も高いものを分析しながら表示してくれるので、知りたい情報がずばり上位に出てくるという長所を持っている。

韓国でサービスされるユニバーサル検索は、韓国ユーザーの検索利用実態を調査/分析して出た結果を元に、韓国内外のR&Dチームが共同で設計および開発したものだという。

Google Koreaによると韓国ユーザーは、検索結果がニュースやイメージといったカテゴリ別に分けられて表示される形を求めている。つまり一度の検索で、多岐にわたる情報を見やすく整理された形で見たがるということだ。こうした検索結果表示方法は、韓国最大手の「Naver」などが採用している。

しかし、いくら情報が豊富だからといっても、あまりに多くの情報や広告があればそれに負担感を感じてしまうのが韓国ユーザーだ。また、あまりに広告が多く出すぎて、本当に必要な情報を1ページで見きれず、スクロールなどマウス操作が多くなってしまうことに対しても不便さを感じているという。

韓国のユニバーサル検索では、こうした問題を解消するため、すべてのコンテンツを検索/比較して、それに順位をつけ、ユーザーが最も探したい情報を正確に探せるような検索技術を適用したうえで、「コラム式」による配置形態をもサービスしている。

これは検索結果のページを左右2つのコラムに分けて表示するというものだ。左側には全てのコンテンツに対する検索結果を示すユニバーサル検索結果を表示し、右側にはイメージやニュース、ブログといった、韓国ユーザーがもっともよく見るコンテンツを示してくれる。

たとえば今韓国で人気の女性歌手グループ「ワンダーガールズ」で検索してみると、左側には「You Tube」上の動画や所属事務所のWebサイト、「Wikipedia」の該当項目などが上から順に表示される一方、右側を見ると彼女たちのイメージ、関連ニュース、ブログなどが、カテゴリ別に整頓されて出てくる。さまざまなWebサイトが混在した検索結果の中で、たとえばブログであればブログというカテゴリの検索結果が、ひとにまとまりなって示されている点が便利だ。

=Google Koreaのユニバーサル検索で、「ワンダーガールズ」を検索してみたところ。画面右側にブログやイメージの検索結果がまとめられている

このコラム式の検索表示形態は、今のところ韓国でだけサービスされている機能だという。鳴り物入りで韓国に進出したGoogleだが、いまだ存在感を示せずにいる。韓国ユーザーの調査や分析まで行って導入した今回の韓国型のユニバーサル検索で、利用率を上げられるのか注目される。