クオリティは、クライアントPCの操作ログを取得するツール「QOH(Quality Operate Hawkeye)」ならびにIT資産管理・ライセンス管理ツール「QAW」「QND Plus」に、QOHと外部記憶媒体制御ツール「eX WP」、セキュリティレポーティングツール「eX Report」を組み合わせた「セキュリティ監査セット」を発表、2月5日より出荷開始する。価格は、QOH単体が100ライセンスで66万9,000円、QNDセキュリティ監査セットが300ライセンスで514万2,600円、QAWセキュリティ監査セットが300ライセンスで603万6,000円。

QOHは、プロセス起動に関する記録のほか、ファイルへのアクセス記録としての「ドキュメントアクセス」、URLを記録する「Webアクセス」など11種類の操作ログを収集することが可能だ。また、ログ収集時のCPU使用率を抑えることで通常のPC操作への影響を減らしたほか、ログデータの圧縮と通信タイミングを最適化することでサーバへの転送効率を高めネットワーク負荷の抑制を実現している。

収集可能なログの種類は以下のとおり。

PC操作 概要
プロセス起動 クライアントPC上で起動した稼動プロセスを記録
ドキュメントアクセス ファイルへのアクセス情報を記録
Webアクセス Webアクセスを行ったURLの情報を記録
スナップショット デスクトップ画面の定期取得
Print Screenを押した際の内容の記録
プリンタ操作 印刷を行ったファイル名と出力情報を記録
メール送受信 送受信を行ったメールの記録と内容、添付ファイルの記録
ファイル操作 ファイル作成や削除に関する情報の記録
FTP操作 FTP操作に関するログの収集
クリップボード クリップボードにコピーを行ったファイルや文字列の記録
ウインドウスタイル デスクトップ画面上でアクティブになったウインドウのタイトルを記録
ログオン ユーザーがクライアントPCにログオンした際のログを取得

ログ取得対象のクライアントPCに対し、グループ作成、メンバーの追加/削除、ログ取得設定の変更などが可能なほか、各グループに対して取得するログの内容を変更することができる。収集したログから問題のある操作を見つけだすための機能として、64段階の絞込みができるほか、任意の条件により表示したログの中で不審と思われるファイルや人物をハイライトさせることができる。さらに、通常検索や絞込み検索で抽出した検索ログデータはCSVでエクスポートが可能だ。このほか、取得したログのDB分割保存のスケジュール設定も可能となっている。

なお、クオリティでは、初年度の売り上げについて、QOH単体で10万ライセンス、3億円の販売を見込んでいるほか、QAW/QNDセキュリティ監査セットで5億円の販売を見込んでいる。