ハンガリーのEotvos Lorand大学では、犬の鳴き声を解析し、感情を識別するソフトウェアの開発が進められている。

同大学の動物行動学者のCsaba Molnar博士が率いる研究チームは、14匹のハンガリー牧羊犬の6,000以上の鳴き声を録音データベース化し、コンピュータによる6種類の感情パターン分類に成功したという。「一緒に遊んで」「構わないで」「散歩に行きたい」といった意思表示から、見知らぬ人への警戒心に至るまで、一般的に人が見分けにくい感情でも、4割以上の認識率で解析できるようだ。

似たような製品としては、タカラの犬語翻訳機「バウリンガル」が有名だが、同研究チームは、最先端のアルゴリズム解析技術の活用が、動物行動学における貴重な発展につながることへの期待も表明している。