韓国の動画投稿・共有ポータルサイト「Pandora.TV」は、日本語を含む4カ国語に対応するグローバル版サイトを公開した。Pandora.TVは、月平均のユニークユーザーが1,800万人、1日のページビューが約1億、同サイトに登録されている全動画数は約200万個という(2007年10月時点)、韓国最大クラスのCGMポータルだ。

Pandora.TV Globalのトップページ。右上にある国旗マークのアイコンをクリックすれば、言語を切り替えられる

今回、上記のPandora.TVとは別に、韓国語のほか、日本語、英語、中国語の4カ国語に対応した「Pandora.TV Global」ベータ版がオープンした。Webサイト右上にあるアイコンで言語を切り替えながら、ひとつのWebサイトで各種言語によるサービスを提供する。

多言語対応にしたからには「(本格的なサービスが開始したら)各言語を使っているユーザーを多く取り込んでいきたい」(Pandora.TV)という狙いがある。現在のところは、各言語ごとのWebサイトでは、それぞれの言語による、異なる動画を閲覧できるようになっている。

Pandpra.TV Globalの動画は、Flash Playerがインストールされていれば閲覧可能だ。アップロードを受け付けるファイルフォーマットもAVI、WMV、MOVなど「ほぼ全ての動画フォーマットに対応する」(Pandora.TV)という。グローバルサービスを意識し、Flashを採用したことで、WindowsだけでなくMac OS Xでも再生できるほか、Internet Explorer、Firefox、Opera、Safariなど多様なブラウザで閲覧可能だ。

閲覧者は、最大30のカテゴリを作り、それぞれに動画を20個ずつ保存できるプレイリストを作成することができるほか、閲覧した動画の5つ星評価機能や、最近見た動画リストが自動的に表示される機能が用意されるなど、便宜がはかられている。

一方、動画の提供者が利用できる機能としては、5つのファイルを一度にアップロードできるマルチアップロード機能のほか、会員/非会員別など動画を視聴できる人の制限、第三者による動画の編集許可といったオプションの追加などが用意されている。

Pandora.TVでは、ベータサービスを3月までの3カ月間行った後に本サービスを提供する予定だ。「これまで(動画サービスといえば)YouTubeに偏っていた利用者が、Pandora.TVも見てくれるようにしたい」という同社は「2008年末までには欧州のユーザーをターゲットとした、新しい言語サービスも検討している」と述べている。

またYouTubeと差別化していきたい点としては「画質の向上、またお得なポイント制などの導入も考えている」(Pandora.TV)とのことだった。

韓国のCGM市場の拡大に一役かうほどの人気を得た同社だが、そんな絶好調の韓国市場を超え、2008年には世界への挑戦に打って出た。ベータサービスもさることながら、3月以降の本サービスが注目される。