ミクシィは2日、1日にGoogleが発表したSNS情報参照の共通規格「OpenSocial」にmixiが賛同することを表明した。既報の通り、MySpace、Friendsterといった大手SNSのほか、OracleやSalesforce.com、Six ApartなどのソフトウェアベンダもOpenSocialへの参加を表明している。国内最大級のSNSであるmixiの参加表明により、今後、SNS間におけるWeb API統一への動きがいっそう加速化していきそうだ。

OpenSocialは、現在、各SNSがそれぞれに個別にもつWeb APIを共通規格化すべく、Googleが考案したAPI仕様。1日の発表では、MySpaceが「MySpace Platform」にてOpenSocialをサポートすることを表明している。

ミクシィによれば、同社がOpenSocialへの賛同を表明した理由として「mixiとOpen Socialとの親和性の高さ」が挙げられるという。mixiが現在提供するWeb APIは「IETF RFC 5023」で定められた「Atom Publishing Protocol」に準拠したものであり、これはOpenSocialが各SNSに求めているWeb APIと同じ技術となっている。今後同社は、「mixiツールバー」などで稼働中の同社Web APIを、Open Social仕様に調整して順次公開する予定。

Web API標準化の動きについて、ミクシィは「現在さまざまな企業や製品が各種Web APIを公開しているものの、それぞれに技術的な差異があるため技術者への負担が大きく、Web APIを公開する側でも技術選定のコストが大きいといった問題が指摘されている。当社はSNS業界をリードする一企業として、OpenSocialへ賛同することでWeb API標準化を推進し、SNS利用者の利便性向上やインターネット業界全体のさらなる価値の向上に繋げていきたい」とコメントしている。