2 コンテンツ作成用のツールの提供

このように高機能なベースマップを、いかに多くのユーザに利用してもらうのかがGoogleの抱える次の課題だという。そこで同社では、コンテンツ作成用の高機能なツールを提供することで、ユーザが「誰でも使える地図を簡単に作れる」ようにしているという。

今年4月にリリースされた「マイマップ」機能もその一環である。マイマップでは、地図上の特定の場所に目印を配置し、ポップアップにタイトルやコメント、Picasa Web AlbumsやFlikerの写真、YouTube動画などを追加することができる。この機能によって、例えばオリジナルのフードマップや観光情報マップ、趣味のためのフィールドマップなどを作成することが可能になった。

Product Manager, Google Maps Jase Lee氏

Google MapsのProduct Managerを務めるJass Lea氏は、「Google Mapsでは人(ユーザ)が大切」だと強調する。そのため、GoogleではユーザがGoogle Mapsを利用して何かを行えるようにするためのツールを提供するのだという。そうする中で、開発者が考えもしなかった使い方をされることがあるという。

例えば先日発生した米サンディエゴの山火事の際には、地元のラジオ局がGoogle Mapsのマイマップ機能を用いて火災状況や避難場所などの情報を発信する試みを行った。日本の中越沖地震の際にも同様の試みを行ったユーザがいた。これらは開発を担当したLea氏自身が思いもよらなかったアイデアだったそうだ。

マイマップでGoogleオフィスまでの地図を作る

サンディエゴの山火事情報を配信するマイマップ

新潟中越沖自身でもマイマップが作られた

このような「人」を重視するスタイルの延長として、Google Mapsでは「Profile Page」というサービスも提供している。これは自身のプロフィールをGoogle Mapsのサイト上に設定し、マイマップと連動させて表示することができるというもの。これによって、現在400万以上あるというユーザが作成した地図を、人を軸にして整理することが可能になる。

Profile Pageで地図データを整理する