Visual Studio 2008の最新動向
Visual Studio 2008は8月10日よりBeta 2 日本語版が公開され、同時にVisual Studio Team System 2008 Team SuiteおよびTeam Foundation のBeta 2日本語版も公開されている。また、8月21日にはExpress Edition Beta 2 日本語版もWebインストールが開始された。
その他、オンラインによる開発者向けの技術支援や企業向けの早期対応促進などを積極的に行っており、正式リリース前に移行のための準備を整えられるようにするとのことである。
Visual Studio 2008では次の3つの観点を主な強化ポイントとして掲げているという。
最新プラットフォーム/テクノロジの活用
- Windows Vista, the 2007 Office System, Windows Server 2008のパワーを最大限引き出す
- 多様なアプリケーション開発を支援
開発生産性のさらなる向上
- 統合開発環境の強化
- 開発言語の進化(C#, Visual Basic)
- データアクセス・テクノロジの強化
アプリケーション・ライフサイクル・マネジメントの強化
- チームコラボレーションの強化
- テストの強化および品質の確保
特に多様なアプリケーション開発の支援という点では、特定のアプリケーション形態に捕われず、様々な形態で"統一的"な開発スタイルを実現できることを重視しているという。セミナーではその中でも中核となるWebアプリケーション開発向けの新機能が紹介された。
Visual Studio 2008ではWebアプリケーション開発に関して次の3つのポイントを主な特徴として挙げている。
リッチなユーザ体験を持つWebアプリケーションの実現
- ASP.NET AJAXによるAJAXアプリケーション開発のサポート
- Silverlightとの連携によるクロスプラットフォーム・アプリケーションの実現
- XAMLベースの柔軟なプログラミングモデル
- 高品質・低コストなメディア配信
- Webアプリケーション開発環境の強化
次世代Webサービスの構築
- Windows Communication Foundationによる統一的なスタイルでのサービス開発の実現
- SOAPベースのWebサービス開発機能の強化
- RESTスタイルのWebサービス開発のサポート
- JSON(JavaScript Object Notation)のサポート
- RSS/Atomフィードのサポート
- 統合言語クエリ「LINQ」による統一的なデータソースへのアクセス
- IIS 7のサポート
Webアプリケーション開発における生産性と品質の確保
- Visual Studio Team System 2008による品質確保
- コード分析、パフォーマンスチューニング、テスト機能、チーム開発環境の強化など
Visual Studio 2008は、日本語版の開発が2007年末から2008年第一四半期のうちに完了する見込みとのことだ。