モバイルコンテンツ制作などを手がけるmedibaは9日、KDDIおよびナビタイムジャパンと共同でGPSを活用したスポット誘導型広告「ナビゲーションアド」の販売を開始することを発表した。GPS搭載の第3世代携帯電話が対象で、キーワード検索結果から店舗など実際のスポット情報を掲載し、現地までのルートを情報料無料で案内する。スポット誘導型広告にGPSを活用した新しい取り組みだ。

この広告は「EZナビウォーク」「EZ助手席ナビ」「NAVITIME」の3サービス内に配信される。NAVITIMEではNTTドコモ、ソフトバンクモバイル、ウィルコムにも提供され、通常ナビサービスを利用できない無料ユーザーも目的地までのナビを利用できる(ウィルコムはナビサービス未対応)。同サービスは今年7月からテストが行われ、利用者のルート検索率が高かったため正式な導入に至った。現在この広告枠は1枠1社限定で販売されているが、今後拡大を検討していくという。広告主には、店舗をはじめ支社、支店を多く持つ企業や、イベントなども視野に入れる。

同社ではオンライン広告からリアルへの直接的な行動を促すスポット誘導メディアとして、企業の販促活動の強化や認知度向上を図ることができるとしている。

キリンビールの事例。現在地からドアtoドアのルート検索が可能