華為技術(以下、華為)はこのほど、ドイツのブロードバンドアクセスプロバイダーQSCにおけるネットワークのオールIP化の完了と、高速のインターネットアクセスとIPテレビサービスなどを実現するマルチサービス制御ゲートウェイ「Quidway ME60」の商用化を発表した。

Quidway ME60 はサービスプロバイダー向けのエッジソリューションとして、次の3点において高い競争力を持つという。

  1. オールIP化されたネットワークを通じ、マルチプレイサービスを実現できる。
  2. 優れたQoS(Quality of Service、通信品質保証)と高い信頼性で、プロバイダーに、業務のスピードアップと細分化されたオペレーションを提供できる。
  3. プロバイダーにマルチタスクやアプリケーションを統合するオペレーション・プラットフォームを提供し、ブロードバンドネットワークでの投資コストと運営コストを軽減させることができる。

ドイツのブロードバンドサービス企業であるTELE2とQSCのジョイントベンチャーで、同国でDSLアクセスサービスを行う「Plusnet GmbH & Co. KG」のディレクター、Eivind Dugstad氏は、「華為はテレコム市場、特にデータコミュニケーション分野において、先進的技術と豊富な経験を持っている。Quidway ME60における華為との協力は、両社の協力関係の素晴しいスタートであり、当社は今後、華為との提携を強化しつつ、より良質なサービスと体験を提供していく」と、華為との協力関係を重視する姿勢を明らかにした。

華為データコミュニケーション・プロダクト・ライン 総経理の陳俊華氏は、「当社のMSCG デバイスが欧州のリーディングキャリアであるQSCに認めてもらえたことを光栄に思う。当社はデータコミュニケーション分野において多くの先端技術開発とネットワーク構築の経験を積んできた。当社は今後もユーザーニーズに焦点を絞り、QSCのブロードバンドネットワークをサポートしていく」と、QSCとの協力関係を強調した。

Quidway ME60は昨年、 International Engineering Consortium (IEC)のInfoVision大賞を受賞。これまでに中国、ニュージーランド、ドイツなど世界30カ国で70社以上の電信キャリアに採用され、6,000万人のユーザーにサービスを提供しているという。