商用製品ならではのEclipseプラグインパック「JGear」

Javaアプリケーション開発の生産性向上を支援するEclipseプラグインパック「JGear」は、米国で今月13日に発表されたばかりの製品だ。同プロダクトは、以下の4つのプラグインから成り、現行のEclipseに不足するプロファイリング機能やコラボレーション機能などを補完する。

  • JGear Performance for Eclipse: CPU/メモリのパフォーマン問題や、メモリリークを自動的に検出することが可能。また、オブジェクトの割り当てをリアルタイムにモニタリングすることもできる
  • JGear LiveSource for Eclipse: モデルとソースコードを自動的に同期させる機能。モデルを作成/変更すればソースコードが自動的に生成/修正され、ソースコードを作成/変更すればモデルが生成/修正される。EJBやWebサービスにも対応
  • JGear Team Server for Eclipse / 同 Client for Eclipse: コラボレーション機能を提供するサーバ/クライアント。プロジェクトの情報をリアルタイムに表示するWebポータルを構築できる。Eclipse上から閲覧可能、環境設定が容易といった特徴がある

現在のJGearはEclipse 3.2ベースだが、2008年初旬には最新版のEclipseである3.3に対応したものがリリースされる見込み。なお、日本版については未発表だが、そう遠くないうちに対応されるだろう。

また、同社では、JBuilderについても鋭意開発を進めており、次期バージョンのJBuilder 2008では、各種OSSフレームワーク間の連携部分を自動生成する機能などを組み込む予定だという。

Windowsアプリ開発をトータルにサポートする「RAD Studio」

RAD Stuidoの概要を明かすグローヴス氏

CodeGearでは、Win32アプリケーション(Windowsデスクトップアプリケーション)および.NETアプリケーションの開発を簡略化する「RAD Studio」という製品群を開発中であり、その最初のバージョンである「RAD Studio 2007」が間もなくリリースされる予定だ。

同製品群は、以下のプロダクトから成る。

  • C++Builder 2007 for Win32
  • Delphi 2007 for Win32
  • Delphi 2007 for .NET
  • ECO IV for .NET

これらのうち、C++Builder 2007 for Win32、およびDelphi 2007 for Win32についてはすでに販売が開始されている。いずれも、Windows 2000、XPに加えてVistaもサポートしており、「Vistaをネイティブサポートした、世界で最初のプロダクト」(グローブス氏)だという。両プロダクトは、Vista用 に開発したアプリケーションを一切変更することなく2000/XPでも利用できるよう(その逆も可)など、他製品にはない特徴を備えており、グローブス氏は「マイクロソフト製品よりも優れている」と自信を覗かせた。

RAD Studio 2007では、Java/.NETの双方に対応した組込みデータベースエンジン「Blackfish SQL」をはじめ、さまざまな新技術が取り込まれる予定だという。その詳細については、正式発表後に本誌で改めて紹介していく。