第2部では、故相田みつを氏の作品を教材に、言葉について深く考えるアクティビティが行われた。みつを氏の長男で、相田みつを美術館館長の相田一人氏が講師を務め、みつを氏の人生や作品、作品の特徴などについて説明した。

みつを氏は、1924年生まれ。17歳の時から書の勉強をはじめ、その後、コンクールに入賞するなどしながら、自らの書風を確立した。一人氏は、「にんげんだもの」などみつを氏の作品をスライド上で詳しく紹介。「ひらがな中心なのでかたい感じがせず、誰でも読めるように書かれているのが特徴」と説明した。

その後、用意された筆ペンと半紙を使い、表現力を高めるための詩作に親子で挑戦。小学生からは、「自分が自分であることを忘れないで」「どうせやるならよろこんで」など自分に語りかけているような詩や、「ねぇ ちょっとくらい慣れてよ かわいがっているんだから」とペットのウサギに対して語りかけた詩など、ユニークな作品が数多く生まれた。

第3部の「ブログを作ってみよう」では、マイクロソフトの「Windows Live スペース」を利用したブログ作成方法について、親子で学習した。用意されたIDとパスワードでサインインした後、日記の題名やプロフィールの入力方法などについて学習した。

夏休みの思い出となったワークショップの感想などをブログにつづる親子

その後、いよいよ日記の文章を作成。参加者は、今回のワークショップに関する感想など夏休みの思い出について入力した。東京都大田区から来た小学5年生は「自分で詩を書いたのがすごく楽しかったです」などとつづり、その保護者の主婦は「娘の周りでもブログがはやっているが、安全な作成方法や使用方法について分からなかったので、今回のワークショップは非常に参考になった」と話していた。

また、パソコンにダウンロードした写真を、ブログにアップロードする方法についても学習し、第2部の詩作で作成したそれぞれの作品について、ブログで閲覧する方法などについても学んだ。

第2部で作成した小学生たちのユニークな詩が、ブログで閲覧できるように保存された

講師は、「ブログは、個人情報などの安全性に気をつければいろんな人に自分の思いを伝えられる素晴らしいツール。ぜひ活用してほしい」と総括した。

マイクロソフトなどでは、今回と同様の親子ワークショップを9月と10月にも開催する。同社オンラインサービス事業部シニアマネージャーの辻村陽氏は「実社会と同様、インターネットの世界にもルールとマナーがあり、それを守れば、親子で安全に活用することができる。今後もこうした啓蒙活動を続けていきたい」と話している。