また今回のDACでは、米General Motorsが燃料電池車「Sequel」を展示した。Sequelが採用している燃料電池は、燃料に水素を用いるタイプのものである。燃料である水素を満タンにした場合、走行距離は最大で300マイル、通常走行でも170マイルから250マイル程度は走ることができるという。ゼロから時速60マイルへの加速は最短で12秒である。X1プロトタイプほどではないが、ファミリーカーとしては十分な性能である。

Sequelの駆動系を含む台車(手前)とボディーを乗せた完成車(後方)

Sequelの台車。モーターなどはカバーされているが、隙間から水素タンクの一部が見える

電池が高価であるといった課題はあるが、電気自動車の性能はガソリンエンジンを凌ぐところまで進化している。エネルギ効率や二酸化炭素の発生量という点では、明らかにガソリンエンジンに勝っている。地球温暖化を食い止めるためにも、できるだけ早く現状のガソリンエンジン車並みの価格で提供できるようになって欲しいものである。