新日本無線は、バイポーラ駆動の小型ステッピングモータ向けのドライバIC「NJU7384」を発表した。制御方式には、位置制御が容易に行えるパルス列入力制御(STEP&DIR)方式を採用。3つの入力信号を使い、ステッピングモータを制御できる。同社では、デジタルカメラや家電、小型のプリンタなどでの利用を見込んでいる。

小型ステッピングモータ向けのドライバIC「NJU7384」

本製品は、400mAの電流を連続で出力できるパワートランジスタを内蔵している。最大出力電流は700mA。制御を行うロジック部分とモータを駆動する出力部分(Hブリッジ回路部分)の電源を分けている。ロジック部分の電源電圧は3.3V系と5V系の両方に対応している。出力部分の電圧は4~8Vである。

また、モータを制御するための3つの基本入力のほか、より精度の高い制御を行うためのENABLE信号とRESET信号の入力端子も備えている。回路の保護機能として、180℃で動作するサーマルシャットダウン(TSD)回路を内蔵。そのほか、サーマルシャットダウン回路が動作した際のアラーム出力や、ハーフステップ/フルステップ切り替え機能なども備えている。

パッケージは熱抵抗の低い32ピンのSSOP(外形寸法11.0×7.6mm)。すでにサンプル出荷を開始している。サンプル価格は100円。本年(2007年)7月に量産出荷を開始する予定。