銀座のクラブに勤務する筆者が「ちょっと残念なおじさん」をご紹介します。
今回ご紹介するのは、「もうお店では会えない」とか言い出すおじさん。
「普通」ってなんだろう
例えば、お店のサービスがお粗末であると感じたり、ホステスやスタッフの発言、態度などに不満があったり、そもそものサービス内容に対して価格が見合っていないと感じるなどし、「今後はお店を利用したくない」という意志を表明する意図があって
「もうお店では会えない」
といったことをおっしゃるお客様はいらっしゃいます。いらっしゃいますし、お金をちょうだいしている以上は、こちらの落ち度についてはしっかりかえりみるなり、改善するなりする必要がありますし、貴重なご意見をきかせていただけることは大変ありがたいです。
ですが、「もうお店では会えない」のあとにつづく言葉が
「だからこれからは普通にデートがしたい」
「普通に旅行がしたい」
「普通のカップルみたいに」
とかだと、本当にばかばかしくなります。「普通」ってなんだろう。
「普通」ではない
たとえば、通っているレストランで価格改定があって数百円の値上げが決まったとして、お財布と相談した結果「じゃあ、もうこのお店ではランチはできないな」となったとしても、そのお店の調理師さんに
「これからは普通にオレの家でごはん作ってよ」
なんて言わないだろうし
通っているバーが移転するとして、「じゃあ、もうこのお店には通えないな」となったとしても、そのバーのバーテンダーさんに
「そっか…じゃあ、お店には通えないけどこれからは普通の飲み友として会おうよ」
なんて言わないと思うんですよね。だって、それは「普通」じゃないから。だって、調理師さんもバーテンダーさんも当然ですが働いているのですし、その労働の対価としてお金をもらっているんです。ちなみに、ホステスも一応は働いているのですが、どうしてかそんなことは忘れられがちです。
プロのおじさんは言われなくてもわかってる
今回は「もうお店では会えない」とか言い出すおじさんについて紹介しました。
ホステスも一応は働いています。そして、「またすぐに会いたい」といえば相手も「私も会いたい」と言って応じてくれる、そんな夢のような空間は「お店」だから叶うもの。身も蓋もない話で恐縮ですが「もうお店では会えない」となると、ほとんどの場合は、二度と、決して、金輪際会えないのが彼女たちです。
こんなことは言われなくたってわかっているのがプロのおじさんですが。南無。


