仕事のできるお金持ちに共通していることのひとつに「メールやLINEの返信が早い」ことがあげられます。「早飯も芸のうち」と、昔から言われているように、なんでも「早い」ことが優秀なビジネスマンの必須条件なのです。
そこで今回は「仕事のできるお金持ちほどメールやLINEの返信が早い理由」について解説してみたいと思います。
出世する人=コミュニケーションコストの低い人
出世してグングンお金持ちになっていく人はズバリ「コミュニケーションコスト」の低い人です。コミュニケーションコストとは、情報伝達や意思疎通に要する時間や労力のことを指す言葉です。情報伝達や意思疎通に時間や労力のかかる人、つまりコミュニケーションコストの高い人は当然ですが出世しません。
例えば、必要な情報が1通のメールにまとまっておらず何通ものラリーが続く、重要な注意事項を伝え忘れるなどはもちろん論外なのですが、「メールやLINEの返信が遅い」こともコミュニケーションコストが高いとみなされてしまう要因にじゅうぶんなりえます。
メールやLINEの返信が遅くてヤキモキした経験が誰しもあるでしょう。例えば、A社に仕事の依頼をしたのに数日たっても返信がない、となると、再度メールの返信を催促するか、電話をして確認するか、いっそのこと「他の社に依頼をしようか」と悩むことになります。
返信がないことで、そのプロジェクトに関連する全ての業務がストップしてしまうことにもなりかねません。はっきりと申し上げて大迷惑です。
仕事のできる方は、メールやLINEの返信が遅い=コストであるということがわかっているので、即レスを心掛けています。
すぐに結論を出せない場合であっても「追ってご連絡いたします」「〇日までには〜」と、かならず返信をします。
相手を待たせず、コミュニケーションコストをかけないことで、実際に仕事が早い人でなかったとしても「仕事の早い人」であるという印象を与える事ができます。
このようにして、即レスのできる方は相手からの信用・信頼を勝ち取って、モリモリ出世していくというわけです。
公私混同はNG
連絡のやり取りがマメであればそれでいいというお話でもありません。例えば、「今日の夜は何してますか?」「〇曜日の予定って空いていますか?」「彼氏とは別れたんですか?」と、業務には全く無関係な内容のメールやLINEばかり頻繁に送ってくる方がいらっしゃいます。これはこれで、こちらにとってはコストでしかありません。
利害関係のある相手で、なおかつ相手がその利害を裁量する立場にある方である場合、相手が気軽に送ったつもりのメールやLINEさえも、こちらにとってはコストです。こちらの出方次第によっては「来月から仕事の依頼がなくなるかもしれない……」「次回からギャラを減らされるかもしれない……」といった心配がつきまとうからです。
おじさんが全盛期を過ごした昭和の時代なら、積極性のある男性=男らしくてカッコいい、とされたのかもしれませんが、今は令和の時代です。公私混同をしがちな方を見ていると「いつか足をすくわれるだろうな」と思ってしまいます。
電話がメインの情報伝達ツールになっている方も要注意
実業家・堀江貴文さんが電話を嫌っているのはあまりにも有名です。電話を受けた側は作業を中断して、相手の話を聞かなくてはならないからです。これもコストでしかありません。電話を切ってから「これって今じゃないといけなかったの?」「メールやLINEではダメだったの?」とウンザリした経験が皆さんにもあると思います。
仕事ができる人は、相手の時間を奪わないためにLINEやメールなどのツールを活用します。しかし、伝える必要のある情報を簡潔にまとめるのって、やってみると案外難しいものです。
仕事ができない人は、「伝える必要のある情報を簡潔にまとめる」という作業をサボって、とりあえず電話をします。口頭でのコミュニケーションなら相手の想像力や読解力を引き出しやすいですし、その場のフィーリングでなんとなく伝わってしまうケースもあります。このようにして、仕事のできない人は、相手の時間を奪うことで自身の「まとめる力の低さ」を補っているにすぎません。