「がん予防のために何を食べればいいのか」――そう考える人は多いかもしれません。しかし近年は、“食べるもの”だけでなく、毎日何気なく続けている食習慣も、がんリスクと関係する可能性が指摘されています。

この記事では、『食べてはいけないもの×いいもの』(伊勢呂哲也/Gakken)から抜粋して、医師が「習慣化には注意したい」と語る食べ物について紹介します。

がんを遠ざけたいならコレをやめよう

ここでは、部位ごとのがんの説明や予防法ではなく、「がん」全般における食べものとの関連について、私の考えを述べたいと思います。

糖尿病や高血圧、肥満といった生活習慣病を招く、塩分過多、高脂肪の食事は、全体的にがんのリスク因子となります。

また、熱いものや辛いものを日常的に食べるようなことは、体内に常に刺激を与えている状態になるので、刺激物は適度に楽しむ程度がおすすめです。

「加工肉」…WHOががんリスクを認める食品

ハムやソーセージなどの加工肉は、世界保健機関(WHO)や、国際がん研究機関(IARC)が、がんリスクを高める食品と明確に定義しています。

だからといって「加工肉を食べたらがんになる」ということではありませんが、さまざまな健康リスクがあるため、習慣的に食べることはおすすめしません。

「赤肉」…牛や羊はメリットとデメリットが

良質のタンパク源である肉ですが、牛、羊、馬などの赤肉(脂肪が少ない赤身肉ではない)は過剰摂取で大腸がんリスクを高めるという報告があります。

肉だけでなく野菜も一緒にとること、タンパク源でも鶏肉や豚肉、魚介類などバラエティ豊かな食材をとり入れること、量も肉より野菜やキノコ類が多めになる食事を心がけましょう。

「揚げもの」…量と油の酸化に注意

どうしても脂肪分を多量にとることになる揚げものは、食べる量と質の両方に注意が必要です。具材は炭水化物よりもタンパク質やビタミン、ミネラルを多く含むものを意識するといいでしょう。

食材だけでなく油の質も重要です。使い回して酸化した油は体内の悪玉コレステロールを増やすほか、さまざまな健康リスクの原因になるので避けましょう。

「焦げた食べもの」…避けるのが無難

「焦げを食べるとがんになる」というのはよく聞く話です。

120度以上で加熱した炭水化物からアクリルアミドという有害物質が生成されることから注意喚起されていますが、どこまでがリスクかということははっきりしていません。

「エナジードリンク」…肥満や糖尿病などががんリスクにつながる

肥満はすべてのがんに共通するリスクです。糖分とカロリーの多いエナジードリンクは、肥満のもととして、がんのリスクに関連します。

『食べてはいけないもの×いいもの』(伊勢呂哲也/Gakken)

医師がすすめる身体にいい食べ物、避けている食べ物がわかる――健康診断の結果が気になる人、不調が気になる人、健康寿命の長いアクティブシニアを目指す人が知りたい「食べもの」に関する情報がわかる!YouTubeチェンネルの登録者数が25万人を超える人気医師の伊勢呂哲也先生が、わかりやすく解説します。