ゴリラクリニックによる連載「男のアンチエイジング」では、ゴリラクリニック総院長・稲見文彦医師に取材。30~40代を中心にみられるという「ミドル脂臭」は、一般的な汗臭や加齢臭とは原因物質や発生しやすい部位が異なるという。

ミドル脂臭の原因や紫外線・食生活との関係、体臭を防ぐための肌ケアや生活習慣について聞いた。

30~40代にみられる「ミドル脂臭」とは?

――ミドル脂臭とは?

「ミドル脂臭」とは、30~40代を中心にみられる、後頭部や首の後ろなどから発生する体臭です。

汗に含まれる乳酸が皮膚常在菌によって代謝される際に生じる「ジアセチル」が主な原因とされ、使い古した油や古い押し入れのような臭いに例えられます。

一般的な汗臭や加齢臭(2-ノネナール)とは、原因物質や発生しやすい部位が異なるのが特徴です。

紫外線が体臭に影響することも

――紫外線と体臭は関係ありますか?

紫外線は、体臭に影響する要因の一つと考えられます。

紫外線によって皮膚に酸化ストレスが生じると、皮脂の酸化が進み、酸化した皮脂が体臭に影響すると言われています。

また、紫外線による肌の乾燥や炎症も、皮膚環境を変化させる要因になります。

日焼け止めや衣類などで紫外線を防ぐことは、美肌だけでなく、体臭対策としても重要です。

脂質に偏った食事は体臭を強める可能性も

――食生活は影響しますか?

食生活も体臭に影響する要因の一つです。

脂身の多い肉や揚げ物など、脂質に偏った食事は皮脂の分泌や酸化に影響し、体臭を強める可能性があります。

また、アルコールや辛い料理の摂り過ぎは発汗を促し、汗臭さにつながることがあります。

特定の食品だけを避けるのではなく、野菜や果物、魚、食物繊維などをバランス良く摂ることが大切です。

ビタミンCやビタミンEをサプリメントで補うこともおすすめです。

肌ケアも体臭対策につながる

――肌ケアも体臭対策になりますか?

肌を適切にケアすることも体臭対策につながるといえます。

汗や皮脂、汚れをそのままにせず、なるべく早めに洗い流し、肌を清潔に保つことが肌ケアの基本です。

一方、頻回に洗ったり、強く洗ったりすることは逆効果なので、刺激の少ない洗浄料で優しく洗いましょう。

乾燥しやすい場合は化粧水やクリームで保湿を行い、肌の水分・油分のバランスを整えることが重要です。

清潔感を上げるために意識したい生活習慣

――清潔感を上げる生活習慣は?

清潔感を上げるには、毎日の入浴で後頭部や耳の裏、胸元など、汗や皮脂が多い部位を丁寧に洗うことが基本となります。

汗をかいたら放置せず、汗拭きシートなどでこまめに拭き取るようにしましょう。

通気性の良い衣服を選ぶことも効果的です。

また、十分な睡眠や適度な運動、バランスの良い食生活を心がけ、衣類の生乾き臭などにも注意すると良いでしょう。