「食事量は多くないのに体重が増えていく」「最近、痩せにくくなった気がする」。そんな悩みの背景には、自分では気づきにくい“隠れカロリー”や代謝の低下が潜んでいるかもしれません。医師に、見落としがちな原因と体からのサインについて伺いました。
今回のテーマは、「食べていないのに太る原因と、痩せにくい体に現れるサイン」です
「食べていない」のに太る本当の理由
微糖の缶コーヒーや野菜ジュースなど、噛まずに摂れる飲み物は満腹感が得られにくく、記憶に残らないまま数百kcalが上乗せされていることも珍しくありません。中路先生によると、液体で摂る糖質は「食べた実感」が残りにくく、無意識のうちに摂取カロリーが増えやすいといいます。朝食を抜くと体は省エネ状態になり、次の食事で血糖値が急上昇してインスリンが過剰分泌され、脂肪合成が促進されてしまいます。
加齢や運動不足、極端なダイエットの繰り返しによる筋肉量の減少も、基礎代謝を下げる大きな要因です。さらに中路先生は、腸内細菌叢の乱れや、慢性的な睡眠不足・ストレスによるコルチゾール上昇、甲状腺機能低下症などの基礎疾患も背景として見逃せないと指摘しています。
「痩せにくい体」になっているサインを見逃さない
階段の上り下りがつらい、すぐ疲れる、二の腕や太もも、お腹まわりのたるみが目立ってきた──これらは筋肉量と基礎代謝が落ちているサインです。中路先生は、「以前より疲れやすくなった」という感覚は、単なる加齢ではなく筋肉量低下のサインである場合も多いと話します。
慢性的な便秘や冷え、むくみ、睡眠の質の低下が続く場合は、自律神経やホルモンバランスの乱れの可能性もあります。とくに寒がり、脈が遅くなる(徐脈)、無気力、声のかすれなどを伴う場合は、甲状腺機能低下症などの可能性も。「年齢のせい」と決めつけず、当てはまる症状がある場合は一度医療機関を受診してください。中路先生によると、背景に疾患が隠れているケースでは、自己流ダイエットを続けても改善しにくいため、早めに原因を確認することが重要だといいます。
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。


