現代は、昔に比べて小麦粉の摂取量が増えたことから、知らないうちに不調に陥っていたという人が少なくありません。「なんだか調子が良くない……」という人にこそ取り入れてほしいのが、米粉です。
この記事では、米粉のもつ健康効果から米粉を無理なく、賢く生活に取り入れる方法、誰でもカンタンにできる米粉料理レシピまで、知っておきたい米粉にまつわる情報を盛り込んだ『不調が消えて心と体が整う すごい米粉』(みやなりちあき(著), 横田真由美(監修)/あさ出版)から一部を抜粋してご紹介します。
今回のテーマは『小麦アレルギーではないけれど、不調が起こる原因』。
小麦アレルギーではないけれど、不調が起こる原因
小麦を食べたあとに不調を感じるものの、病院で「小麦アレルギーではない」と診断される方は少なくありません。実は、小麦に関する不調の原因はアレルギーだけではないのです。
小麦アレルギーと混同されやすい代表的な三つの疾患や症状をご紹介しましょう。
セリアック病
小麦アレルギーとは異なるものの、小麦に含まれるグルテンによって引き起こされる自己免疫疾患の一種です。
自己免疫疾患とは、本来なら体を守る「免疫」というしくみに異常が生じて、自分自身の体の一部を攻撃してしまう病気のことをいいます。
グルテン不耐症
グルテン摂取による不調がありながらも、小麦グルテンのアレルギー反応やセリアック病ではないケースです。
フルクタン不耐症
小麦のグルテンではなく、小麦に含まれる「フルクタン」という成分が原因で不調になっている状態です。
グルテンは小麦の「たんぱく質」、フルクタンは小麦の「糖質」です。
フルクタンは消化しにくい糖質で、腸内で発酵しやすいためにお腹の張り・ガス・便秘・下痢・腹痛といった症状・不快感があらわれます。
フルクタン不耐症の場合は、こうした腹部の症状に加えて、頭痛・倦怠感・集中力低下・関節痛・うつ症状・気分の落ちこみ・不眠といった症状や不快感があらわれます。
これら三つのうち、グルテン不耐症とフルクタン不耐症は、小麦の摂取量を減らすことで症状がやわらいだり、改善することができます。
『不調が消えて心と体が整う すごい米粉』(みやなりちあき(著), 横田真由美(監修)/あさ出版)
米粉はもっちりとした食感が楽しめるだけでなく、腸内環境を整え、健康のサポート面もばっちり。油の吸収率が低く、小麦粉より消化がよいため胃もたれしにくいことが特徴です。また、米粉のおいしさを生かした血糖値の急上昇を防ぐ食べ方を取り入れれば、血糖値もコントロールしやすく、糖尿病や肥満の予防効果もあります。小麦粉の代わりに米粉を生活に賢く取り入れることで、さまざまな体の不調の改善だけでなく、心も整えることができます。米粉のもつ健康効果から米粉を無理なく、賢く生活に取り入れる方法、誰でもカンタンにできる米粉料理レシピまで、知っておきたい米粉にまつわる情報をご紹介します。


