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( Life )

「今の睡眠不足が未来の肥満を招く」睡眠とダイエットの驚きの事実3選

OCT. 02, 2025 08:00
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「休むことに勇気がいる」「忙しいときほど寝ている場合じゃない」と思っても、体は休養を求めています。そこで睡眠コンサルタントの友野なお氏の著書『新版 わたしを救う睡眠パーフェクトブック』(大和書房)から、一日を充実して終わらせ、翌朝からまた元気に一日をはじめられるようになった効果的な方法を紹介します。

眠るだけで15kgやせた理由

「ぐっすり眠るだけで15kgやせました」という話、あなたは信じますか?

じつは、これは私の身に起こった本当の話。ハードなエクササイズや特別な食事療法をすることなく、眠り方を改善して睡眠の質を上げただけで、もっとも太っていた頃と比べ、今では15kgも細いからだをキープしています。

そんな私がいえること、それは「毎日に希望が持てず、今がどん底でも、焦らなくて大丈夫。まずはゆっくり眠って、からだと心をしっかり休めましょう」ということです。

そういえるのは、過去の私がそうだったからです。

「お金なし、仕事なし、恋人なし」のアラサー――それが、当時の私。おまけに重度のパニック障害で外出もままならず、いわゆる"引きこもり"の生活をしていました。

それでも30歳を目前に焦る気持ちだけは人一倍あり、「休む時間などない」「前向きな"キラキラ女子"にならなければ」「今の自分から脱け出さなければ」と、真っ暗なトンネルから抜け出そうと必死の思いでした。無理をしてはからだを壊し、挫折して傷ついて、また泣いて。そんな毎日の繰り返し、本当につらかったです。

生活もひどく荒んだものでした。将来への不安で悶々としていて、なにか人生の突破口はないかとネットサーフィンを続け、明け方4時くらいになってようやく疲れて眠る。そして昼すぎになってモッサリと起き出すという毎日。心身ともに慢性的に疲労を感じていたのはもちろん、生活が乱れていたため生理が半年以上来ないこともありました。

食生活も最悪。ひとりでチーズケーキをホールで全部食べたと思ったら、その後とんこつラーメンを二杯たいらげてみたり。コンビニに行けば、アイスやケーキといった「甘い系」と、スナック菓子などの「しょっぱい系」のおやつをセットで買い込み、ひたすら食べてみたり。「こんなことじゃダメだ私」と、頭では理解できているのに、どうしても止めることができなかったのです。

そんなふうに、心身ともにボロボロだった私を見かねた母は、あるときこんな言葉を私にかけました。「一度、ぐっすり寝てみたら?」と。

考えてみれば、本当は、弱っている自分のからだと心をもっと大切にしてあげなくてはならなかったのに、真逆のことばかりをしていたのです。弱っているときこそからだをしっかり休ませる必要があったし、栄養のあるものを食べてエネルギーを補給するべきでした。

しかし、焦りと不安という名のストレスから離れることができず、休むことを拒み、暴飲暴食を繰り返すという生活を送ってしまっていたのです。

半ばあきらめの気持ちで母のアドバイスにしたがって、「今はとにかく寝よう」と思いました。まずは「夜に寝て、朝に起きる」という基本の生活スタイルに戻すこと。当時、睡眠の知識は全くなく、世の中に情報もなかったので、とにかくたくさん寝てみたり、短い時間でぎゅっと寝てみたり、自分のからだを使っていろいろと試し、もっとも心地いい眠りにたどりつくまで約2か月かかりました。

その結果、私がぐっすり眠ってすっきり目覚めることができるのは、午前0時に寝て朝7時に起きるという7時間睡眠、とわかったのでした。

睡眠改善をはじめてみると、最初に大きく変わったのは精神的なストレスが驚くほど軽減されたということ。漠然とした不安や焦り、イライラした気持ちがスーッとおだやかにおさまっていきました。その次に「あれ? 私、変わったな」と実感したのは、食べ物の好み。以前は、コテコテに甘いスイーツや菓子パン、パンチのきいたしょっぱいスナック菓子が手放せなかったのですが、自然と食べたいと思う気持ちが薄れて、気づいたらコンビニ通いがなくなっていました。パニック障害の発作もおさまり、少しずつ外に出ようと思う気持ちも生まれました。

半年も経った頃、まわりの友達から「やせたんじゃない?」といわれ、半信半疑で体重計に乗ってみると、もっとも太っていた時期より7kgも落ちていたのにはとても驚きました。生理も毎月きちんとくるようになり、随分と悩まされたPMSも今となってはどこへやら、です。

睡眠で確実にからだ、心、思考が変わると実感してからは、手帳を活用して体重を記録しつつ、午前0時に寝て朝7時に起きる生活を続け、今では15kg減、リバウンドもゼロを維持しています。

正しく眠れば人生は変わる――これは、私に限った話ではありません。どんな人にも起こり得るということは、科学的に証明済みなのです。

寝不足は恐怖の「食欲25%UP」

「ジムに通っているのになかなかやせない」「食事制限しているのに効果が出ない」という方は、睡眠を見つめ直してみませんか?じつは、「ぐっすり眠るとスリムになり、寝不足が続くと太る」ということは、科学的にも証明されているのです。

なぜ、しっかり眠らないと太ってしまうのでしょう。

「眠ることと太ること」には、私たちの脳で分泌されるホルモンが深く関係しています。しっかり眠っていないと、食欲が増すホルモンの「グレリン」が増加し、食欲を抑えるホルモンの「レプチン」が減少するということがわかっているのです。

“食欲”について、わかりやすく説明しますね。

脳の視床下部にある食欲中枢は、空腹感をコントロールする「摂食中枢」と、「満腹中枢」で構成されています。摂食中枢が働くと、「もっと食べたい!」というように食欲が増す「グレリン」というホルモンが分泌され、満腹中枢が働くと、「もうお腹いっぱい」というように食欲を抑える「レプチン」というホルモンが分泌されるようになっています。

スタンフォード大学の調査で、睡眠時間が8時間のグループと、5時間のグループを比較した結果、睡眠時間が5時間のグループは食欲が増すグレリンが14.9%も増え、食欲を抑えるレプチンは15.5%も減ることがわかりました。

つまり、睡眠時間が不足していると、自然に「食べたい!」という気持ちがわいてきてしまうということ。

せっかくダイエットをしていても、きちんと睡眠をとっていなければ、意志の力がホルモンの力に負けてしまい、つい食べてしまうことがあるのです。

睡眠不足の状態は、「しっかり眠ったときに比べて食欲が25%も増す」ともいわれています。寝ていないだけで、からだが勝手に「おかわり」を求めてしまうなんて、ちょっと怖いと思いませんか?

食欲の25%UPをカロリーに換算すると、個人差はありますが、1人当たり1日で350~500キロカロリーもいつもの食事より多く摂取している計算になります。寝不足になるだけでご飯2杯分(約500キロカロリー)もプラスされると考えたら、つらい食事制限をする前に、まずはしっかり眠るほうが、ダイエットのスタートとしては先かもしれません。

眠らないと脂肪&糖がほしくなる......

夜遅くまで起きていると、ついスナック菓子やスイーツなどを食べたくなってしまいます。

「寝不足のときに限って、ラーメンや焼肉といった、味の濃いコッテリしたものを食べたくなる」のも、気のせいではありません。

先ほどお話ししたとおり、私自身、よく眠ることができていなかった時期は、スナック菓子とスイーツのセットを食べることが習慣になっていました。当時は「やめたいのにやめられない」という心境で、毎日葛藤しながらも、手放すことができませんでした。

じつは、ジャンクフードのように糖質や脂質の多いものが食べたくなる原因もまた、適切な睡眠がとれていないことと無関係ではありません。

アメリカのペンシルベニア大学では、8時間眠ったグループと徹夜をしたグループを比較する研究が行われました。すると、徹夜したグループは、8時間眠ったグループに比べ、高カロリー&高脂肪食べ物を選ぶ傾向があったのです。

同様の研究は、同じアメリカのコロンビア大学でも行われています。健康な25名の男女を対象に行った実験によると、寝不足のグループの男女は、そうでないグループの男女に比べ、ヘルシーな食材より、ジャンクフードに対して脳が活発な反応を見せたのです。

寝不足の場合は、糖質や脂質に対する欲求が非常に強まり、ホルモンの影響もプラスされることで、「食べずにはいられない」状態がつくられてしまいます。冷静で適切な判断や思考が乱されるため、「ま、いっか」とつい欲望のままに食べてしまうのです。

また、ストレス反応も出やすくなるので、ストレス解消として暴飲暴食を繰り返してしまうことにもなります。

さらにいうと、寝不足状態では活動量が落ちるので、燃焼エネルギーが減り、余った分がどんどん脂肪としてついてしまう。こういった日々が積み重なることで、からだのぜい肉もどんどん積み重なっていってしまうのです。

「今」の短時間睡眠が「未来」の肥満をつくりだすという事実も追跡研究で指摘されているため、「今はやせているし、私は大丈夫」なんて思っていると、あとで痛い目にあうかもしれません。

ダイエットを成功させるための基本は、ぐっすり眠ること。いい睡眠をしっかりとるようにするだけで、自然に食欲のバランスが整い、ストレスなく食生活を改善していけます。

私も過去に睡眠をおろそかにしたまま無理な食事制限を続けた経験が何度もあります。ですが、食べたいものを我慢することはとてもストレスになるので、結局続かず、三日坊主で暴飲暴食→リバウンド、という繰り返しでした。

リバウンドを繰り返すごとに冷え性が悪化して代謝が落ち、余計にやせにくい体質になってしまったり、肌トラブルが増えたり、生理が止まったりと、完全に悪循環です。

心にもからだにもストレスをかけず、「気がついたらお菓子をやめられていた!」「気がついたらやせていた!」を叶えるためには、毎日の「いい睡眠」が欠かせません。

正しく眠れば、睡眠時間は最強のダイエット時間になるのです。

ダイエットにかけるムダなお金も、不要なストレスも今日でサヨナラして、ぐっすり眠る時間をつくること、そして質を高める工夫を取り入れることに、意識を向けてみませんか?

(ライター:山口佐知子)

『新版 わたしを救う睡眠パーフェクトブック』(友野なお 著/大和書房 刊)

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